令和5年度 事業報告

令和5年度は、新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行したことなどから活発な経済の上向き傾向に推移したが、世界各地での紛争に起因する原材料の調達難や価格高騰が建設業界にも大きな影響を及ぼしました。

一方、防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策(令和3年度から7年度)の3年度目でありました建設業では、大型公共施設整備や自然災害対応に予算配分が傾注し、新潟県からの工事受注額が大幅に落ち込みました。

このことは、将来における当地域の安心安全にして快適な環境づくりに負の要因とならないか懸念されるところであります。

建設産業のイメージアップと人材確保の観点から老朽化した外壁看板の更新に伴い、デザインを募集したところ多くの応募があり、優秀作品を掲載した「啓発ポスター」「カレンダー」を作成し、建設産業の広報に努めました。

国会においては、いわゆる政治資金パーティー裏金事件が表面化し混迷が続く中、国会議員への要望活動は見合せの事態となりました。

また、道路除雪につきましては、2年続けての異常少雪となり、地域住民の安心安全な生活環境維持と流入観光者対策としての冬期間の道路除排雪の確保は警笛が鳴り響く状態となっています。

視点を変えた抜本的な改善が必要となっている現状を引き続き新潟県建設業協会と連携して新潟県に実態報告と改善を求めていきます。

令和6年元旦に発生した能登半島地震につきましては、地形的特性等から復旧が進まない状況でありましたが国交省北陸地方整備局と新潟県建設業協会が連携して支援を行いました。当支部(協会)には要請がありませんでした。一日も早い復旧復興を願うところです。

平成25年度から公益目的財産額(73,557,784円)が令和5年度をもって支出が完了し、今後は毎年度監督官庁である新潟県への報告義務がなくなります。

当協会は、今後も気品高き公益法人として社会貢献をしてまいる所存でありますので、会員各位の一層のご理解とご協力をお願いするものであります。

労働災害防止につきましては、令和5年12月に死亡事故ゼロ2000日を達成しました。

改めて会員各位及び建災防安全指導者並びに安全部会各位に感謝いたします。引き続き新たな目標に向かって安全対策に努力いたします。

令和5年度に実施いたしました事業は、下記事業報告の付属明細書のとおりです。

事業報告の付属明細書

1.地域の健全な発展と安心安全の地域づくりを目的とする事業

  
a 魚野川河川環境美化事業
        

8月22日、県地域整備部及び農林振興部職員と合同で、魚野川河川敷及び堤防等のゴミ拾い等を計画したが、荒天のため安全を考慮し急遽中止しました。

  
b ジュニア育成強化プロジェクト事業
    

地域の小学生・中学生のスキー技術の向上を図り、「南魚沼よりスキーのオリンピック選手を育てよう」を合言葉に(公財)新潟県スキー連盟が実施する中越スキー選手権大会や中越地区高等学校・中学校スキー大会等の事業に対して協賛団体として助成金を交付し支援いたしました。

  
c 災害・緊急時のボランティア活動を支援する事業
    

ア 災害時及び緊急時の対応に必要な備品として6月29日、南魚沼市及び湯沢町に避難所用敷マット(ブレスエアー70cm×200cm)を34枚、17枚それぞれ寄贈した。
イ ボランティア活動等に必要な備品購入助成として、6月29日、南魚沼市社会福祉協議会に30万円、湯沢町社会福祉協議会に車椅子3台(156千円)を寄贈しました。

  
d 冬季間の情報「冬ナビ」放送事業

FMゆきぐにを使用し、地域住民に除雪に対する理解や協力をお願いするとともに、雪道運転に対する注意喚起を行いました。
放送本数は、12月18日~3月17日の間、スポット84回放送で出演人数28人でした。
また、今回は除雪オペレーターに加え、南魚沼地域振興局、南魚沼市、東北電力ネットワークからも出演をいただきました。

2.建設業に関する知識・技術等の情報提供・普及啓発を目的とする事業

  
a 若手技術職員視察研修
    
5月21から23日に北海道において最先端技術の現地見学研修を行いました。特に、HOKKAIDO BALLPARK F VILLAGEに於いて、メインのエスコンフィールドHOKKAIDOを詳しく見学し、建築とまちづくりの融合について改めて学ぶものがあり、今後の青年部会の活躍に期待するところです。
  
b 技術研修会
    
8月22日午後1時30分から、協会会議室において、県地域整備部及び農林振興部と合同で『建設ICT講習会』~ICTにおける3次元データの作成と活用について~と題し、外部講師を招聘して研修会を開催した。
出席人数は、地域整備部17人、農林振興部5人、協会員29人 計51人
なお、能登半島地震の影響から予定していた冬期技術研修会は中止した。
  
c 建設事業や冬季の道路確保のための意見交換会
    
11月22日、道路管理者である県・市町、関係機関である南魚沼警察署・NTT・東北電力・県道除雪JV担当者など19名により各機関の取組みや事故時等の対処方法等について情報共有を行った。
  
d 建設業労務賃金水準調査
    
労務費調査については、その事務経験が豊かになったこと等から集合による説明会・指導会は休止し、直接指導員に相談することとした。
調査該当会社に記入手当を支給した。13社
  
e 安全パトロールの実施
    
工事現場における事故・災害防止を目的に安全パトロールの実施と情報提供を行い、作業員及び地域住民の事故防止を図りました。
・協会安全パトロール:4回実施 延べ35人(6/15・7/27・8/10・11/16)
・合同安全パトロール:1回実施 協会33人 労基署等役所19人(7/26)
・建災防指導者委託安全パトロール 6回実施 延べ18人(4/20・5/18・12/14・1/18・2/15・3/14)
  
f 土木フェア事業
    
10月8日、「南魚沼市民まつり」(八色の森公園)に於いて南魚沼地域振興局地域整備部と共催で土木フェア事業(パネル展示・お楽しみ抽選会・建設重機展示試乗など)を開催し、建設業と地域住民との交流を深めました。協会参加者(スタッフ)23人 参加人数(市民まつり全体)約1.5万人
  
g 担い手支援育成事業
    
新潟県立高等学校地域創造学科1年生、2年生及び3年生に対し、座学及び実習授業について支援を行った。
一年生【スタートアップ】12月12日(生徒9人、協会9人)、12月13日(生徒15人、協会8人)
二年生【防災教育】12月15日(生徒21人、協会9人)
三年生【仮設道路】4月24日から7月延べ10日 生徒33人 青年部延べ45人

3.諸会議の開催

正副会長会議・役員会を随時開催し、事業計画等について検討いたしました。 また、各部会を随時開催し、所管の課題について協議検討を行いました。

4.建設産業広報活動

老朽化した会館外壁広報看板の更新を行った。 第19回南魚沼市縦断駅伝大会に急遽エントリーすることとなり、出場2チームとも完走することができた。

5.その他

公益法人として、適切な会計処理に努めてまいりました。

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